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2006年12月10日 (日)

イーストウッドは信用できる

 「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」どちらも是非見たい二部作の映画である。それにしてもさすが「許されざる者」「ダーティーハリー」のイーストウッド。アメリカ側だけでなく、公平に日本側からの視点で見た戦争を描くとは。並のハリウッドの監督には出来ない仕事だ。戦争は一方から見ただけでは真実は見えてこないと思うしね。

 俺はイーストウッドの映画では「許されざる者」がかなり好きだ。これはただの西部劇ではなく、当時の賞金稼ぎとしての殺し屋、また殺し屋が呼ばれるまでの状況などをよく西部劇で描かれるようなものじゃなく、これが当時の現実じゃないかと思わせるリアルさで表現している。そこではこの世の中の不条理さ、悪いことをしてようがしてまいが成功するヤツは成功して、恵まれているヤツは恵まれているという現実を冷徹に描き出す。決してハッピーエンドで終わらないこの映画を見たとき、イーストウッドは信用できると思った。なんでもかんでもハッピーエンドで終わるのは嘘くさい。現実はそんな単純なものではないからだ。そういう現実を忘れるために映画を見るというのはもちろんありだが、イーストウッドの映画はそういう次元のものではないのだ。だからいいのである。

 それにしてもイーストウッドがかつてダーティーハリーをやっていたイメージは、今の監督としてのキャリアにプラス効果をもたらしているのは確かである。酸いも甘いもかみ分けたという感じがいいのだ。人生、明暗あってこそである。そのイーストウッドが日米両方の視点から戦争を描く・・・、かなり期待できる。「硫黄島からの手紙」の方は、渡辺謙主演というのもいいね。絶対見ようっと。

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