短編小説 復讐サイト”殺し屋”最終回
ネットで調べた噂によると、「殺し屋」に殺人を依頼すると、事故死で相手が死ぬことが多いという。それは事故死を装って殺したのだという噂と、単なる偶然で「殺し屋」のサイトは詐欺なのだという噂があった。桂子は、今回の大輔の死は偶然で片付けたかった。殺人を依頼して、実際に大輔は殺されてしまった・・・。そう考えると夜も眠れず、桂子は罪悪感に押しつぶされそうになっていた。何も殺すことはなかったのでは?、そう思うと堪らなく怖くなった。
「大輔、あんたが悪いのよ。私の気持ちを踏みにじるから・・・。」
そうはいっても、大輔が死んだということに変わりはない。そして殺人を依頼したという事実は消えない。桂子は後悔していた。
もう一度「殺し屋」と検索してみた。しかし、今度はサイトは見つからなかった。多分私が殺人を依頼したことは、バレることはないだろうと桂子は思った。サイト自体が偶然でしか見つからないサイトだし、サイトの方も殺人を行ったことがばれたらまずいわけだから、証拠は残してないだろうと思った。しかし、胸の中の罪悪感までは消えなかった。
桂子は極力今回のことは忘れることにした。そして偶然だったと自分に言い聞かせた。そうでないと罪悪感と後悔で、自分がだめになってしまうと考えたからだ。
桂子は何事も無かったかのように、今日も仕事を続けている。
「殺し屋」の噂は、今もネットで絶えない。そして殺人を依頼しようとサイトを探す人も、いなくなることはないだろう・・・。 完
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